百の艦の物語

野沢正著、秋田書店刊で初版は1971年、実家にあったものは確か七版くらい、今回入手したものは11版(1979年)でした。収録艦艇は咸臨丸から始まって年代では松(駆逐艦)まで、収録順では大泊(砕氷艦)と言う渋いところでシメています。有名どころは大体網羅していますが、姉妹艦をまとめてネームシップだけ取り上げている例も多いです(瑞鶴の項で翔鶴に触れていたり)。何故か球磨型の代表が北上さまなのは、生き残ったことに因るんだろうなぁ...希望的観測含めた「活躍した」でくくっている文章が散見され、資料的にはさすがに厳しいですね(まだざっと斜め読んだだけですが)。ま、雪風(丹陽)が除籍されたところまでだったり、秋雲が夕雲型に分類されている(記述があるのはネームシップの夕雲のみ)のは刊行年を考えると仕方有りません。
取り敢えず、「YUKIKAZE」表記(復員船時代)の雪風写真を再び観られたので満足です。